ご褒美の赤ワイン
毎日仕事は疲れます。
私の仕事は生活介護事業所の管理者兼サービス管理責任者。
利用者は重度な方が多いので、日常的でないこともたびたび起きます。
大変ですが、私は利用者さんはかわいいと思っています。
かわいいというのは語弊があるかもしれませんが、みんなそれぞれに不思議な味があるので、愛を感じるのです。
仕事である以上、息子に対する思いとは異なる思いですし、仕事ですから上からいろいろなこと言われることもあります。
「もう辞めたい」
なんどもそう思うのです。一日のうちで3回くらい思うこともあります。
いやな思いのままうちに帰ってくることもあります。
そのまま、家庭のことをしているとへとへとになり、一日の終わりに近づきます。
午後10時すぎ、私はご褒美に赤ワインをグラスに一杯だけ飲むのです。
なんとなく頭がぼーっとなり、もう一日が終わることを思います。
安物のワイングラス、安い赤ワイン、安いチーズを一個、これで十分。
今日も私はがんばりました。